続・俺と結婚しろよ!
「途中でペダルが壊れて、どうにもならなくなって。
ツインペダルのところを一本で頑張った」
「それ、出来るのかよ。
てか、アンタツーバスじゃねぇの?」
悠真が食いつく。
そんな悠真は、なぜか目を輝かせていて。
やっぱり賢ちゃんが好きなんだ。
そんな悠真に、賢ちゃんは言う。
「まぁ俺らは優しいほうだからな。
ハードロックやメタルでもないし。
リズムが複雑でやりにくいけど、一本でもいける。
それに、ツーバスじゃねぇよ。
見かけツーバスだとカッチョイイじゃん」
馬鹿だ……
あれは見かけ倒しだったのか。
悠真は口をパクパクさせている。