続・俺と結婚しろよ!
「咲良……」
賢ちゃんは、切なげにあたしを呼ぶ。
その顔に、声に、くらくらしてしまう。
駄目だよ、賢ちゃん。
あたし……
おかしくなってしまう。
賢ちゃんを求めてしまう。
それなのに、賢ちゃんは……
優しくあたしの頬に触れる。
まるで、割れ物を扱うかのように。
そっと触れられた指先から、火花が散ったように熱くなる。
「咲良……マジで好きだ」
やめて。
そんなこと言わないで。
いつもの馬鹿な賢ちゃんに戻って。
そうじゃなきゃ、あたしが壊れそう。
「大好きだ……」