続・俺と結婚しろよ!
「咲良……」
賢ちゃんは、眠そうにあたしを呼び、その瞳を開ける。
そしてあたしを見て、頬を緩めた。
こんな賢ちゃんが大好きで。
どんどん好きが溢れてきて。
あたしは、賢ちゃんの腕の中に飛び込んでいた。
やっぱりあたしをぎゅっと抱きしめてくれる賢ちゃん。
賢ちゃんの香りと体温に侵食され、あたしはおかしくなりそう。
「咲良……いろいろごめんな」
賢ちゃんはあたしを抱きしめたまま、ぽつりと呟いた。
「?」
何がごめんなんだろう。
もしかして、また女遊びしたとか?
嫌な想像が頭に浮かんだが……
「結局抱いてしまって。
……もっと咲良を大切にしたかったのに」