続・俺と結婚しろよ!
なんで……
なんでそんなこと言うの?
賢ちゃんは変態大魔王のくせに、純情なフリしないでよ。
じゃなきゃ、あたし、おかしくなる。
胸がキュンキュンして、身体がじんじんして。
「あたし……嬉しいよ」
賢ちゃんの胸に顔を埋めたまま、やっとの思いで言う。
「賢ちゃん、すごく大切にしてくれたじゃん。
……あたし、幸せだよ。
こんなに賢ちゃんに愛されて」
「咲良……」
賢ちゃんの手に力が入る。
そして……
「マジで離したくねぇ」
ため息まじりに言う。
「早く結婚して、安心したい。
俺だけのものにしたい」
「何言ってんの」
あたしはすでに、賢ちゃんだけのもの。
こんなに大好きなんだもん。