続・俺と結婚しろよ!
スタジオが一瞬でしーんとなる。
その中で、
バクバクバクバク……
心臓が嫌な音を立てた。
駄目だ、これでは完全に光樹のペースだ。
「光樹、分かってるよね?」
あたしはしっかりと光樹を見て言う。
その、少し幼い顔立ちも、昔のまま。
昔はこの顔が大好きだった。
「仕事と恋愛は違う」
それは、賢ちゃんを見て思った。
Fの仕事中はお馬鹿を封印して、あたしに対してもクールで。
その代わり、プライベートではすごく大切にしてくれる。
「あたしたちは、仕事上でのパートナー」
「もちろんだよ」
光樹は大きく頷く。
それでこそ光樹だ。
だから……
もう、変なこと言わないで?
これ以上、あたしたちをかき回さないで?
soleilが好き。
そして、賢ちゃんが好きだから。