続・俺と結婚しろよ!





だけど、



「咲良が作詞するのはいいけど、なんで前川まで?」



悠真はご立腹だ。




あたしもそう思う。

むしろ、全部光樹に丸投げしたい。




それでも光樹は



「僕、一応シンガーソングライターなんだけど」



なんてカッコいいことを言って。




「咲良の作詞もすごい良かったじゃん」




そんなことを言われると嬉しいが、



「だから、僕と咲良が妥当じゃない?」



それは勘弁だったのだ。






光樹とは極力深く関わりたくない。

もちろん、好きなわけではないし、好きになったりもしないだろう。

ただ、賢ちゃんに申し訳ないと思ったんだ。







それなのに、




「作詞は前川さんと咲良がするのか」




急に現れた森井さんに賛成されてしまって。

仕方なく、光樹と作詞をしないといけなくなってしまった。





あぁ……嫌な予感しかしない。

あたし、どうなるのだろう。




< 209 / 629 >

この作品をシェア

pagetop