続・俺と結婚しろよ!
だけど、
「咲良が作詞するのはいいけど、なんで前川まで?」
悠真はご立腹だ。
あたしもそう思う。
むしろ、全部光樹に丸投げしたい。
それでも光樹は
「僕、一応シンガーソングライターなんだけど」
なんてカッコいいことを言って。
「咲良の作詞もすごい良かったじゃん」
そんなことを言われると嬉しいが、
「だから、僕と咲良が妥当じゃない?」
それは勘弁だったのだ。
光樹とは極力深く関わりたくない。
もちろん、好きなわけではないし、好きになったりもしないだろう。
ただ、賢ちゃんに申し訳ないと思ったんだ。
それなのに、
「作詞は前川さんと咲良がするのか」
急に現れた森井さんに賛成されてしまって。
仕方なく、光樹と作詞をしないといけなくなってしまった。
あぁ……嫌な予感しかしない。
あたし、どうなるのだろう。