続・俺と結婚しろよ!
「あたし、用事があるから」
そう言って光樹から逃げようとした時、
「二人で食事でも行かない?」
光樹はあたしに告げた。
二人で食事?
ありえない。
下手したら、デートだ。
あたしに気持ちがないとはいえ、賢ちゃんが知ったら悲しむだろうな。
「ごめん。二人は無理」
そんなあたしの言葉に、
「咲良、仕事と恋愛は違うって言ったよね?」
柔らかく、でも、強く彼は言う。
「僕はデートするつもりじゃない。
ただ、咲良とコラボについて話をしたいんだ」
そんなことを言われると、Noとは言えなくなる。
すごくすごく嫌だけど、光樹と食事に行くことになってしまったんだ。