続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは、そんな光樹を冷たい目で見ていた。
そして、
「咲良が誰と付き合おうと、お前には関係ねぇ」
静かに言う。
「そして、俺はお前に咲良を渡す気はねぇ」
ドキン……
胸が大きくときめく。
賢ちゃんのその言葉が嬉しい。
あたしには、賢ちゃんしかいないと再認識する。
好きだよ、賢ちゃん。
大好きだよ。
ドキドキするあたしに、かっこいい賢ちゃん。
そして、光樹は気まずそうに一礼して去っていった。
小さくなっていく光樹の背中を見て、ホッとした。
だけど、やっぱり申し訳なく思った。
あたし、また光樹を傷つけた。
……駄目だ駄目だ、こんなこと考えていたら。
今は賢ちゃんに集中しないと!