続・俺と結婚しろよ!






「危機感持てよ」




そう言って、賢ちゃんはあたしに背を向けた。





「ちょっと……

賢ちゃん?どこ行くの?」



「お前とはいられねぇ。

タクシー乗って先帰れ」




その言葉があまりにも冷たくて。

あたしは、人が行き交う風俗街で、賢ちゃんの背中を見て泣いていた。





自業自得だ。

あたしは、光樹だけじゃなく、賢ちゃんまで傷つけた。



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