続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは……賢ちゃんは、そんなこと言わない。
いつも優しくて。
一緒に馬鹿をやって。
あたしと結婚したいと言ってくれて。
そして、あたしが駄目なことをしたら、叱ってくれる。
「だから、泣くことなんてないわ。
あなたも割り切って玄と付き合えばいいだけ」
優理の言葉に、
「何も知らないのに、それはねぇ……ですよ」
そう言ったのは、なんと悠真だった。
優理は少し驚いたように目を開け、悠真を見る。
「賢ちゃん……
きっと、咲良には本気です」
悠真なのに。
ただの悠真なのに。
その言葉が嬉しくて。
再び涙が溢れ出てくる。
あたしは、優理の前で大声で泣いたんだ。
泣いたら負けなのに。
優理の言うことなんて、気にしなければいいのに。
昨日から、あたしの涙腺は壊れっぱなし。