続・俺と結婚しろよ！

どのくらい時間が経っただろう。

何回唇を合わせ、身体を重ねたのだろう。

あたしは、甘ったるい幸せに身を委ねていて。

賢ちゃんはあたしを優しく包み込んでいた。

その筋肉のついた胸に手を置き、賢ちゃんを見る。

賢ちゃんはすっごい優しい顔であたしを見て、一緒に笑った。







「やべぇな、俺。

嫉妬で狂いそうだ」




賢ちゃんがぽつりと言う。

あたしは黙って言葉を促した。





「こんなに柔らかくて小さくて温かい咲良を、アイツも抱いたのかと思って」





アイツ……

聞かなくても分かる。

もちろん、光樹のことだ。




「すげぇしんどい。

咲良を知ってるのは、俺だけだって言いたい」




そのストレートな言葉に、胸がきゅんとする。