続・俺と結婚しろよ!
「は?」
思わず声に出していた。
声に出しながら、イラッとした。
「どうした?」
のんきな賢ちゃんに言ってやる。
「賢ちゃん、あたしとの約束破った」
「はぁぁぁあ!?」
賢ちゃんは恐ろしいオーバーリアクションで驚く。
いや、本気で驚いたのかもしれない。
だって賢ちゃん、どんな約束を破ったのか、本当に分かっていないようだったから。
あたしは、仕方なく教えてあげる。
「隠し事はしない!
ライブには呼んでくれる!!」
「してねぇよ!!」
賢ちゃんはやっぱり取り乱していて。
まだ理解していないようだから、あたしはとうとう核心に触れた。
「今月末の夏フェス。
出るんでしょ?
なんで教えてくれないの?」