続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんと一緒に、餃子を作った。
賢ちゃんが芸術的とも言える餃子を作ったから、潰してやった。
そうしたら、開き直った賢ちゃんは、こぶし大の肉片をフライパンにぶち込む。
「料理も芸術だ」
なんて言って。
やっぱり馬鹿だ。
だけど、そんなお馬鹿な賢ちゃんを見ていると安心する。
甘ったるい賢ちゃんだと、あたしが持たないから。
身体がキュンキュンと悲鳴を上げるから。
結局、訳のわからない巨大な肉片と、大量の焼かれた餃子の皮が食卓に並ぶ。
その他、やたら分厚い卵の天津飯と、謎のスープ。
賢ちゃんとしては珍しくぐちゃぐちゃな料理を、あたしたちは笑いながら食べた。
こんな何でもない時間が、とても幸せだと思った。