続・俺と結婚しろよ!
「だけどまぁ、そんなことはさせねぇけど」
賢ちゃんは、いつもの不敵な笑みを浮かべる。
「早く結婚して、後戻り出来ねぇようにしねぇと」
「うん……」
「プロポーズ……どうしよう。
高級ホテルとかで?
いや、蒼みたいにライブハウスか?
いやいや、Fのライブ中がいいな!」
どんどんハードルを上げる賢ちゃん。
「……てか、Fのライブなんて次いつあるんだろ。
それまで待てねぇや!」
もう、いつもの一人漫才だ。
何も言えないあたしを無視して、賢ちゃんはどんどん続ける。