続・俺と結婚しろよ!
また会えなくなるの?
「いつもこうなんだ」
賢ちゃんは缶ビールを開け、コンビニで買ってきたおつまみとカップラーメンを食べていた。
シェフのくせにこの食生活。
賢ちゃんはダメダメだ。
それなのに、あたしには残り物でチャーハンを作ってくれる。
どこまでも優しい賢ちゃん。
賢ちゃんのチャーハンはやっぱり美味しくて。
お腹を空かせたあたしは、大急ぎで掻き込んでしまった。
「俺たち、いつもギリギリ。
自転車操業」
「そう言う割には完成度高いじゃん」
どんな言葉も、あたしには皮肉に聞こえる。
だって、Fはすごいんだもん。
あたしは、ずっとずっとFの背中を追ってきた。
それなのに、一ヶ月以内にある夏フェスの準備もしていないなんて!