続・俺と結婚しろよ!
だけど……
これだけでは済まない。
それが優弥さんなのだ。
優弥さんは賢ちゃんを見て、ニヤリと笑う。
賢ちゃんは何だよ、と後ずさりした。
そして、もう一つ爆弾を落とした。
「その新曲は、作詞作曲、お前がしろ」
「はぁ!?」
「お前の曲で、前川に喧嘩売るんだ」
「冗談よせよ」
賢ちゃんはすごくすごく嫌な顔をしていて。
優弥さんはそんな賢ちゃんを、遥か高みから見下ろしている。
「優弥、最近他人任せすぎ!
『pigeon』だって蒼にやらせたし!」
「てめぇらが今まで何もやらなかっただけだろが」
優弥さんは怖い。
正論を並べて賢ちゃんを打ち負かす。
あたしは、こんな二人をぽかーんと見ていた。