続・俺と結婚しろよ!
「ごめん……」
沈黙を破ったのは悠真だ。
「ごめん、俺が余計なことを……」
本当に!
悠真が喋らなかったら良かったのに。
だけど、もう終わってしまったこと。
今さら悔やんでも仕方がない。
こうなったら、頑張るしかない。
何が何でもFに勝たないと!
そんな中、
「森井さんに今聞いたよ」
スタジオに現れる光樹。
「なんでも、Fに勝てなかったら玄と別れるらしいね」
嬉しそうに笑っている。
そんな光樹を張り飛ばしてやりたい。
あたしは、黙って光樹を睨む。
「それでもまぁ、僕は手抜きしないよ」
「……」
「Fに売られた喧嘩だ。
負けていられない」
負ければいいのに。
光樹が勝手に負ければいいのに!
イライラして、余裕がなくなって。
この場から消えてしまいたいとさえ思った。
あたしはこの先、どうなるんだろう。