続・俺と結婚しろよ!
「優弥は馬鹿だからな。
普通、生放送の歌番組で、生演奏なんてしねぇだろ」
「え?」
「ミスった時に、リスクが大きすぎる」
「でも、Fはミスしない!!」
「しない訳ねぇよ」
賢ちゃんは困った顔であたしを見る。
あたしの馬鹿。
賢ちゃんにこんな顔をさせて。
だけど、賢ちゃんは困った顔のまま続けた。
「さっきも言っただろ?
サイボーグになるまで、優弥はオッケーをくれねぇ。
練習ではもちろんノーミスだ。
だけど、その状態でもやっぱりミスる」
あたしは、いつの間にか賢ちゃんの話に夢中になっていた。