続・俺と結婚しろよ!
あたしは振り返ってスタジオを見ていた。
悠真のバイクはすでになくなっていて、悠真を呼び止めるには遅かったことに気付いた。
もう少し早かったら何とかなったのに!
「ごめん、今、悠真いなくて」
あたしは焦って茜ちゃんに伝える。
すると、
「そっか……」
すごく残念そうな茜ちゃんの声。
そんな茜ちゃんを放っておけなくて、
「とりあえず、うちに来なよ!」
あたしは言っていた。
「賢ちゃんの電子ドラムあるし!
賢ちゃん帰ってこないし!」
「え?」
「悠真には連絡して、うちに来てもらうようにするから!!」
「……ありがとう!」
すごく嬉しそうな茜ちゃんの声を聞いて、あたしはにやけていた。
東京に来て寂しかったんだ、友達がいないから。
だから、こうやってたまに茜ちゃんに会えると、すごくリフレッシュになる。