続・俺と結婚しろよ!
そんなことを考えていると、茜ちゃんがあたしに楽譜を渡す。
「これをやらなきゃいけないんだけど……」
そう言われても、ドラムに関してはさっぱり。
あたしたちは揃って首を傾げていた。
こんな時に限り、意外なことが起きるのだ。
ガチャッ……
不意に玄関が開く音がした。
「悠真?」
あたしは思わず呼んでいた。
悠真、やっと来てくれたんだ!
連絡もせず、バイクを飛ばして来てくれたんだろうな。
そう思っていたのに……
「はぁ?悠真?」
聞き慣れた声がして、ビクッと飛び上がる。
そして、急いで廊下に出た。