続・俺と結婚しろよ!
「あ……あたし、帰るね」
茜ちゃんの声で飛び上がるあたし。
最悪だ。
賢ちゃんは帰ってこないとか言っておきながら、思いっきり帰ってくるし。
「あっ、茜ちゃん!
賢ちゃん追い出すから!!」
慌ててそう言ったが、
「茜ちゃん?」
賢ちゃんは部屋の中を覗きこんでしまう。
そして、賢ちゃんの電子ドラムに座っている茜ちゃんと目が合ったのだ。
「あ……あぁ……」
あたふたするあたし。
どうしたらいいんだろう。
どうやって丸く収めよう。
そんなことばかり考えていた。