続・俺と結婚しろよ!







賢ちゃんの馬鹿。

茜ちゃんを散々傷つけたくせに、当の賢ちゃんは覚えていないというオチだった。






賢ちゃんの電子ドラムに座る茜ちゃん。

酷くビクついて動けないようだ。

あたしはその前に賢ちゃんを座らせ、賢ちゃんの悪行を教えてあげた。




すると、



「マジでありえねぇ」



賢ちゃんがボヤく。




ありえねぇって何?

賢ちゃんがやったことでしょ?






「バカタレ!」



賢ちゃんを叩くふりをすると、



「すみません」



賢ちゃんは頭を下げた。




漫才だ。

いつもの漫才だ。

傷つけられた茜ちゃんは、こんな謝りかたされても嬉しくないだろうに。



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