続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは少し困った顔であたしを見る。
そして言う。
「マジかよ」
やっぱりだ。
なぜか知らないけど、賢ちゃんはあたしの前でドラムを叩くのを嫌がる。
だから、家の電子ドラムも使わないのかもしれない。
そんなことを考えたあたしの耳に、衝撃的な言葉が飛び込んでくる。
「恥ずかしいじゃん」
「は?」
絶句した。
賢ちゃん、馬鹿なの?
ドラムを叩くのが、なんで恥ずかしいの?
賢ちゃんのしてきた悪行のほうが、よっぽど恥ずかしいよ。
だけど賢ちゃんは、モジモジして言う。