続・俺と結婚しろよ!
ー咲良sideー
電話は悠真からだった。
あたしからの鬼電鬼メールに気付いた悠真は、今からすぐに行くと言ってくれた。
だけど、結局賢ちゃんがいたから大丈夫。
そう悠真に伝えた。
電話終えて部屋に戻ると、なんと茜ちゃんと賢ちゃんが笑っていて。
「へー。映画出るとかすげぇな!」
賢ちゃんが感心したように言う。
「俺いつも思うんだけど、何であんなに別人になれるんだ?
泣いたり出来るんだ?」
「泣くのはともかく、別人は賢一さんだと思うけど……」
「そうか?俺はそんなことねぇよ」
賢ちゃんは苦笑いしている。
「俺はともかく、蒼なんかは……」
「賢ちゃん!!」
あたしは思わず叫んでいた。
賢ちゃんと茜ちゃんは驚いてあたしを見る。
そして、
「うわ、咲良怒ってんの?」
顔を歪めた。