続・俺と結婚しろよ!






ー咲良sideー






電話は悠真からだった。

あたしからの鬼電鬼メールに気付いた悠真は、今からすぐに行くと言ってくれた。

だけど、結局賢ちゃんがいたから大丈夫。

そう悠真に伝えた。






電話終えて部屋に戻ると、なんと茜ちゃんと賢ちゃんが笑っていて。




「へー。映画出るとかすげぇな!」




賢ちゃんが感心したように言う。




「俺いつも思うんだけど、何であんなに別人になれるんだ?

泣いたり出来るんだ?」



「泣くのはともかく、別人は賢一さんだと思うけど……」



「そうか?俺はそんなことねぇよ」




賢ちゃんは苦笑いしている。




「俺はともかく、蒼なんかは……」



「賢ちゃん!!」





あたしは思わず叫んでいた。

賢ちゃんと茜ちゃんは驚いてあたしを見る。

そして、



「うわ、咲良怒ってんの?」



顔を歪めた。




< 338 / 629 >

この作品をシェア

pagetop