続・俺と結婚しろよ!
「こんなにも好きなんだ!
咲良が好きで仕方ねぇんだ!!」
賢ちゃんの言葉が、胸にぐさっと突き刺さる。
そして、甘く甘くとろけていく。
あたしは幸せだ。
こんなにも賢ちゃんに愛されて。
「咲良……」
賢ちゃんはあたしの手を、ゆっくり握る。
温かくて大きい手。
あたしの胸をめちゃくちゃに掻き乱す手。
「だから……俺が勝ったら、結婚してくれ」
え……
「籍を入れるだけでいい。
式なんかはその後考えればいい。
soleilの活動の邪魔はしねぇ」
賢ちゃんの真剣な瞳に吸い込まれそう。
胸が熱くて……
涙さえ溢れてきて。
何言ってるの、賢ちゃん。
賢ちゃんが勝っても負けても、あたしはとっくに賢ちゃんのもの。