続・俺と結婚しろよ!
そして……
「咲良」
あたしを呼ぶ、甘くて優しい声。
あたしだけが知ってる、甘い賢ちゃん。
その声を聞くだけで、視線がぶつかるだけで、身体が甘い悲鳴を上げ始める。
「け……賢ちゃん!!
あのね、あのね!」
慌てて話を始めるあたし。
このままだと、キュン死にしそうだから。
「前にも言ったけど、Fのこともっと知りたいの!
あたしのことなら何でも教えてあげる!
だからさ……」
賢ちゃんはそっとあたしの唇を塞いだ。
優しく、だけど強く。
身体に甘い電流が流れる。
沸騰したみたいに熱くなる。
賢ちゃんの存在をはっきりと感じるそのキスに溺れて……
「Fのことなんて、いくらでも教えてやる。
だから今は、俺を安心させてくれ」
賢ちゃんは切なげに呟いた。
「咲良を離したくねぇ……」