続・俺と結婚しろよ!
「賢ちゃんの馬鹿!!
そうやって、本番前からあたしの心をかき乱すんだから!」
あたし、気合いを入れないといけないのに、身体がふにゃふにゃになってしまう。
「お互い様だ」
賢ちゃんはあたしを抱きしめたまま、小さく呟く。
「俺も咲良に会って、おかしくなりそうだ」
顔を上げると、賢ちゃんと甘い視線がぶつかった。
人がいるというのに……
あたしたちは引かれ合い……
甘くてとろけるキスを交わす。
賢ちゃんに触れるたび、満たされるのが分かった。
あたし、頑張れそう!
名残惜しく離れる唇。
あたしは賢ちゃんを見て、
「いってきます!!」
元気に言った。