続・俺と結婚しろよ!
しーん……
部屋が再び静かになり、ガチャリと扉の音が聞こえた。
光樹が出ていったのだろう。
その瞬間、
「うっわー。
噂には聞いてたけど、敵対視しすぎだね」
「賢一のほうがイケメンだけど?」
「日本を代表する美男子蒼がイケメンとか言わないでよ!」
いつものように騒ぎ出す、蒼さんと慎吾さん。
何となく想像していたが、この様子にホッとする。
カッコイイFだと、近寄り難いんだもん。
「今回のMVも、蒼超カッコイイじゃん!」
「やめてよぉ。
キモいんだよぉ!
俺、最近露出しすぎで色々辛いんだよぉ。
明日仕事行きたくないよぉ。
絶対気まずいよぉ」
そんな二人を見て、賢ちゃんは笑っていた。
あたしも、賢ちゃんにしがみついたまま笑っていた。
見上げると、やっぱりカッコイイF仕様の賢ちゃん。
だけど、その笑顔はいつもと同じ。
そんな賢ちゃんが嬉しくて、またまたぎゅっとくっついたんだ。