続・俺と結婚しろよ!






目が離せず、心をぐっと掴まれたまま、曲は進んでいく。

そして、四人の足元から木が伸び、花が咲き、再び花びらが舞う。

今は秋なのに。

その花は淡いピンク色の桜と、紫色の藤だった。





「あたしと賢ちゃんだ……」




思わず声に出してしまった。






賢ちゃん……

こんなにも、あたしを大切にしてくれてるんだ。

あたしを愛してくれてるんだ。




賢ちゃんのことで胸がいっぱいのあたし。

テレビを見つめて、いつまでも泣いていた。





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