続・俺と結婚しろよ!
「ファンもお前らの交際には肯定的だ。
それに、昨日の一部始終見ていた。
お前らイチャイチャしやがって。
あの男、スカした奴かと思っていたら、なかなか熱くて人間らしいじゃないか」
あたしたちは顔を見合わせた。
森井さんの言うことが信じられなかった。
だけど、確かに森井さんはそう言ってくれたのだ。
あたし、このまま賢ちゃんと付き合ってもいいんだね!
すごくすごく嬉しいよ。
「お前ら疲れてるし、今日はこれでオフにしたらどうだ?」
森井さんなのに、そんな優しいことを言ってくれる。
明日、雨が降るよ?
あたしは笑顔で、外に飛び出していた。
空は秋晴れ。
あたしの心のように、雲ひとつない。
そんな空の下、あたしは賢ちゃんの元へと駆けていった。