続・俺と結婚しろよ!





カラオケはもちろん好きだ。

歌うことが大好きだから。

でも、賢ちゃんと行くとなると、緊張する。

それに、賢ちゃんだけじゃない。

Fのボーカリスト、蒼さんもいるんだから。





あたしからしても、蒼さんはすごいと思う。

自分の癖を知っていて、それを生かして聴く人を魅了する。

しかも、あの難しいフレーズのギターを弾きながらだ。

きっと、蒼さんは心の中で笑うんだろうな。

あたしが歌ったりしたら。







そんなことを思いながら、近くのカラオケ店に着いた。




なんだか乗り気がしない。

そして、すごくドキドキする。

あたし、歌は好きだけど、今日は聞き役に徹しようかな。

そう思ったのだが……





「な……」




その崩壊具合に固まっていた。




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