続・俺と結婚しろよ!
「やべぇだろ、俺ら」
賢ちゃんは車を運転しながら自慢げに言う。
「ヤバい。マジで馬鹿だ」
そう言うと、
「よく分かってんじゃん」
賢ちゃんは笑う。
そのくしゃっとした笑顔が大好きだ。
「奴らとは、これからも長い付き合いになるだろうからな」
「……うん」
思わず頷くと、
「ん?今日は素直だな」
またそんなことを言う。
あたし、いつもそんなに素直じゃないのかな?
いや、最近はすごく素直だった。
賢ちゃんがあたしに優しくしてくれる度に、甘ったるくなる度に、あたしは賢ちゃんに甘えてしまう。
可愛い恋する女の子になってしまう。
我ながら、そんな自分が恥ずかしい。