続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは、運転したまま続ける。
「今までは、あいつらと馬鹿してるのが一番の楽しみだった」
「うん」
「でも、今は咲良といるのも楽しい」
駄目だよ。
そんなこと言わないで。
あたし、またキュンキュンしてしまうから。
だけど賢ちゃんは、容赦しない。
「あいつらと馬鹿してる時も、真剣に練習している時でさえ、咲良のことを考えてしまう。
咲良の前でドラムを叩くのは恥ずかしいけど、カッコイイって言ってくれたからすげぇ嬉しい」
賢ちゃんの馬鹿。
そんなことを言うと、あたしがおかしくなってしまうの知ってるでしょ?