続・俺と結婚しろよ!
「そうだな……」
彼は賢ちゃんを見たまま答える。
その間にも賢ちゃんは軽やかにシュートを決め、体育館に歓声が響いた。
「いつも馬鹿なことばっかり言ってる、ムードメーカーだった」
そうなんだ。
やっぱりそうなんだ。
なんだか嬉しい。
賢ちゃん、高校の頃からあのキャラだったんだね。
「蒼と慎吾といつもふざけていて。
エンドゥーのことを陰でからかっていた」
それは賢ちゃん自身も言っていた。
ふざけた歌を作っていたって。
「だから、びっくりしたな。
バンドにエンドゥーを入れたって聞いて。
あいつら、正気かと思った。
だけど、それが良かったんだな。
今じゃカッコいいFだもん」
「そうなんですね」
あたしは、そんな話を聞きながら笑っていた。
なんだかすごく嬉しかった。
賢ちゃんのことをまた知れて。
そして、賢ちゃんの友達と話すことが出来て。