続・俺と結婚しろよ!
「豚に真珠じゃねぇよ。
どんな宝石も、咲良には敵わねぇよ」
「チャラい!」
「……おいおい。
俺、結構真面目に言ってんだけどさ」
賢ちゃんは決まり悪く頭を掻く。
そんな賢ちゃん、やっぱり大好きだ。
「この指輪は、俺の覚悟だったりもする。
そのくらい、咲良を大切にする覚悟があるっつーことだ」
じゃあ、やっぱり一千万は本当なの?
なんだか左手がすごく重く感じてきた。
この小さな指輪で、一千万円?
倒れそうだ。