続・俺と結婚しろよ!
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「へーぇ。俺も見たかったな」
悠真が週刊誌を片手に、あたしを見る。
あたしたちはとある居酒屋の個室にいた。
あたしの隣には賢ちゃんがいて。
いつもの黒髪に落ち着いたシャツ、チノパン姿だ。
賢ちゃんは何も言わず、ビールを飲む。
そして、あたしの向かいには悠真と大輝。
興味津々に週刊誌を読む。
「アンタ、やっぱり馬鹿はしなかったのか」
悠真の言葉に、
「してぇよ!
けど、うちのくそリーダーに止められてるから」
不服そうに賢ちゃんが言う。
「俺が本気だせば、あの空気を漫才のように変えてやれたのに!」
「そんなことしたら駄目だよ」
あたしは賢ちゃんに言う。
「賢ちゃんがお馬鹿ってバレたら、ファンが増えちゃう」
「だよな?」
いつも通りのあたしたちに、
「バカップルうぜー」
いつも通りの悠真が言った。