続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんの言いたいことは分かるけど、いつも締め出されるのは辛いよ。
それにね、あたし、見たいんだ。
賢ちゃんのカッコイイところを!!
「あたし、賢ちゃんの妻なんだけど」
賢ちゃんは困った顔のまま、あたしを見る。
「妻のお願いも聞けないの?
うわっ、酷いっ……」
「分かったよ!!
分かった分かった!」
賢ちゃんはそう言って、悠真の楽譜をひったくり、どかっと椅子に腰掛ける。
「……ったく、鬼嫁が」
賢ちゃんはそんなことを言うけど、照れ隠しなんだよね?
鬼嫁鬼嫁って言いながら、あたしのこと大好きでいてくれるんだから。