続・俺と結婚しろよ!
「じゃ、悠真と大輝は外に出て!」
あたしは無理矢理二人を押し出す。
元はと言えば、賢ちゃんは悠真のために来てくれたのに。
ぴしゃりと扉を閉めたあたしに、
「何のつもりだ?」
賢ちゃんは困った顔をする。
あたしは、そんな賢ちゃんを見て言う。
「あたしをもっと惚れさせて。
賢ちゃんなら出来るでしょ?」
「咲良……
覚えとけよ。
今夜滅茶苦茶にしてやる!」
賢ちゃんは少し頰を染めてあたしに言った。
そしてあたしは賢ちゃんに狂った。
ただのドラムなのに。
賢ちゃんが叩くと魔法のように音が光る。
胸に沁みわたる。
そして、賢ちゃんの姿に見入ってしまう。
すごいすごい賢ちゃん。
今日は賢ちゃんを独り占めだ。
あたしは、賢ちゃんに抱きついていた。