続・俺と結婚しろよ!
「二人とも!こっちこっち!」
蒼さんは戦場に赴く兵士のように辺りを見回し警戒し、あたしたちを会議室へと招き入れる。
そして、賢ちゃんが声を出そうとすると、
「しーっ!!」
人差し指を口に当て、顔を歪めるのだ。
どうしてしまったのだろう。
あたしたちが有名人だから、気にしてくれているのかな。
そう思ったけど……
「新沢咲良!?」
会議室の外から驚いた声が聞こえる。
あたしはビクッと飛び上がる。
だけど、蒼さんの方がもっと飛び上がる。
そして、
「玄もいる。
……つーことは、碧?」
その声に
「蒼です!
戸崎蒼です!!」
蒼さんは超過敏に反応していた。