続・俺と結婚しろよ!
みんなしてあたしを馬鹿にして!
テレビやライブ、そして、音源でFを聴くたび、あたしたちとはレベルが違うことを再確認する。
悔しいけど、彼らはそんなすごい人。
「あーあ。
俺、馬鹿真面目にドラムしてやろうと思ったのに」
賢ちゃんはそんなことを言う。
その言葉に、思わず釣られそうになる。
また、賢ちゃんのドラムを見れるのか、聴けるのかと思ったら。
だけど、流されてはいけない。
賢ちゃんのドラム見たさに恥さらしはいけない!
そんな中……
ガチャリ……
厳しい顔の優弥さんが、部屋に入ってくる。
派手な柄シャツに、白色の細身のパンツ。
相変わらず個性的だ。
そして、部屋の中の空気が変わると思いきや、
「うわっ、エンドゥーだ」
賢ちゃんが顔を歪める。
そんな賢ちゃんを睨む優弥さん。