続・俺と結婚しろよ!
「でも、俺は咲良が好きなんだから、それでいいだろ?」
賢ちゃんの言葉がすごく嬉しい。
「俺にとったら、咲良以上の女はいねぇ。
自慢の嫁だ」
「賢ちゃん……」
「それに、咲良もめちゃくちゃ可愛いんだぞ?
可愛いって、ネットでも騒がれているだろ?」
確かにあたしは可愛いって言われる。
でもそれは、顔が可愛いのではなく、キャラが可愛いのだ。
ちっこくて、元気に走り回って。
そんな様子が可愛いと言われるだけなのだ。
それなのに、賢ちゃんは可愛い可愛いと嬉しそうに言う。
そんなに言われると、恥ずかしくなってしまうのに。
「俺は嬉しいな、咲良と結婚出来て」
「うん……」
「こんな可愛い奴を独り占め出来る」
「うん……」
頷いたあたしに、賢ちゃんはついばむようないたずらなキスをする。
そして、そのニヤッとした笑顔にやられてしまう。