続・俺と結婚しろよ!
あたしは、そんな賢ちゃんに言った。
「あたしも手伝えることないかな?」
我ながらびっくりだ。
急に賢ちゃんの店に乗り込んでも迷惑なだけだろうに。
賢ちゃんは驚いてあたしを見た。
そして、
「咲良、疲れてるだろ?」
あたしを気遣ってくれる。
いつもの優しい賢ちゃんだ。
でも、こんな賢ちゃんの優しさに甘えてはいけないと思った。
「あたしは、賢ちゃんの妻だよ?」
賢ちゃんに言う。
「夫の店が上手くいかないなら、手伝うのが普通でしょ?」
「咲良……」
賢ちゃんはぽかーんとあたしを見ていた。
そんな賢ちゃんに言ってやる。
「何その馬鹿な人を見るような顔!」
すると、賢ちゃんはすっごく嬉しそうに無邪気な顔で笑って、あたしに言った。
「ありがとう、咲良!
お前、やっぱり最高だ!!」