続・俺と結婚しろよ!
しばらくして、案の定賢ちゃんからLINEが来る。
ー咲良、何してる?
ーキモいラジオを聞いて、超怒ってる。
そう返してやりながらも、顔はにやけている。
あぁ、あたし、本当に賢ちゃんと付き合っているんだ。
周りのみんなにも、堂々と付き合っているって言えるんだ。
それに、賢ちゃんはあたしだけを大切にしてくれていて。
色々悩んだりしたけど、賢ちゃんを信じて良かったと心から思う。
ーマジか。咲良喜ぶと思ったのに。
喜ぶはずないじゃん、賢ちゃんの馬鹿!!
ーま、とにかく今から行く。
は?
今から行くって……
慌てて時計を見た瞬間、
ピーンポーン……
あたしの家のチャイムが鳴った。
滅茶苦茶だ、賢ちゃん。
もしあたしが家にいなかったら、どうするつもりだったんだろう。