続・俺と結婚しろよ!






賢ちゃんにドキドキしながらも、あたし自身は何も出来なくて。

賢ちゃんの横に突っ立っていた。





「咲良は……」




賢ちゃんはぐるっと回りを見渡す。




「皿洗いでいい!」




あたしは言っていた。

だけど、苦い顔をする賢ちゃん。




「それは出来ねぇな」





なんで?

皿洗いすら任せてくれないの?





あたしは愕然としたが、



「咲良、練習しすぎですげぇ手荒れだろ?

そんな奴に皿洗いなんてさせられねぇよ」



賢ちゃんは言う。






賢ちゃんだ……

いつもの賢ちゃんだ。




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