続・俺と結婚しろよ!







「それより、賢ちゃん暇なのか?」




悠真が不思議な顔で聞く。

そんな悠真に、



「なわけねぇよ」



賢ちゃんは言う。




「ライブが迫ってきて、こんなところで油売ってる場合じゃねぇ」



「じゃ、帰ればいいじゃん!」




あたしは思わず言っていた。




賢ちゃんが忙しいことくらい分かっている。

だから、無理にあたしたちのところに来なくてもいいのに。




あたしの言葉に、



「冷てぇな、鬼嫁かよ」



いつもの言葉。

あたしは鬼嫁になってもいい。

賢ちゃんのことを、一番に考えている。



< 623 / 629 >

この作品をシェア

pagetop