続・俺と結婚しろよ!
「それより、賢ちゃん暇なのか?」
悠真が不思議な顔で聞く。
そんな悠真に、
「なわけねぇよ」
賢ちゃんは言う。
「ライブが迫ってきて、こんなところで油売ってる場合じゃねぇ」
「じゃ、帰ればいいじゃん!」
あたしは思わず言っていた。
賢ちゃんが忙しいことくらい分かっている。
だから、無理にあたしたちのところに来なくてもいいのに。
あたしの言葉に、
「冷てぇな、鬼嫁かよ」
いつもの言葉。
あたしは鬼嫁になってもいい。
賢ちゃんのことを、一番に考えている。