続・俺と結婚しろよ!
だけど……
「今回は焦らねぇように前もって練習していたつもりだ。
咲良に会えねぇなんて、お互いしんどいだろ」
「え……」
思わず賢ちゃんを見る。
賢ちゃんは、少し困ったようにあたしを見た。
「大丈夫、俺は失敗しねぇから。
……失敗したとしても、笑えるだけだから」
「賢ちゃん……」
大好きな賢ちゃんを呼ぶ。
瞳がぶつかって、きゅんという。
あぁ……
賢ちゃんが大好き。
すごくすごく。
だけど……
「甘ったれるな!!」
あたしは賢ちゃんに頭突きをかましていた。