続・俺と結婚しろよ!
そして……
大舞台を終えた彼は、いつもの優しい笑顔であたしを迎えてくれる。
あたしは手を伸ばし、その胸元に飛び込む。
「賢ちゃん……」
あたしをぎゅっと抱きしめてくれる、愛しい人。
そのライブで胸を掻き乱され、彼の笑顔でさらにぐちゃぐちゃにされ。
賢ちゃんの胸に顔を埋めて震えていた。
あたしは幸せだ。
こんなに凄い人に、こんなにも愛されて。
「お疲れ様」
賢ちゃんはあたしの髪を、ゆっくり撫でてくれた。
ー完ー