続・俺と結婚しろよ!
「最低です」
あたしは修也に言っていた。
「やっぱりあなた、性格悪すぎ!」
あたしはそう叫んで、テレビ局を飛び出していた。
最悪だ、色々と良くないことばかりだ。
きっと、天狗になっていたからバチが当たったんだ。
あたしたちは、まだまだ駆け出し。
Fなんかに敵うはずもないし、大人しく当て振りしておけば良かったんだ。
家に帰る気にもならず、どこかの居酒屋で時間を潰そうと考えた時……
「やっぱりな」
聞き慣れた声がした。
あたしの大好きな声だ。
その声を聞いた瞬間、涙が流れた。