続・俺と結婚しろよ!
普段のあたしからは考えられないほど暗いあたし。
黙ってソファーに座る。
賢ちゃんは冷蔵庫を開き、大きな箱を取り出す。
それを見て、すぐに何か分かった。
あんなミスしなければ、大はしゃぎで喜んでいた。
だけど……
「あたしへの当てつけ?
超ムカつくんだけど」
あたしは賢ちゃんを睨んで言う。
それでも賢ちゃんはいつも通り笑顔で。
「これ、やべぇんだよ!!
スタジオの近くにある超有名なケーキ屋なんだけど、いつも行列が出来ていて」
そんなこと、聞いてない。
「俺、一時間並んで買ってきた!」
「超ムカつくって言ってるんだけど!!」
あたしは声を荒げていた。