続・俺と結婚しろよ!
賢ちゃんはLINEすら読めないほど、家に帰ってこれないほど忙しいのに、あたしのために並んでケーキを買ってきてくれた。
その事実さえ素直に受け入れられない。
ミスでパンクしたあたしの頭は、ミスのことしか考えられなくなっていた。
「……まぁ、そんなにカリカリするな」
いつもの賢ちゃんの言葉。
口癖ではないかというほど、あたしは言われ続けている。
だけど、こんなのんきな賢ちゃんに、余計にイラついてしまう。