続・俺と結婚しろよ!





賢ちゃんはLINEすら読めないほど、家に帰ってこれないほど忙しいのに、あたしのために並んでケーキを買ってきてくれた。

その事実さえ素直に受け入れられない。

ミスでパンクしたあたしの頭は、ミスのことしか考えられなくなっていた。





「……まぁ、そんなにカリカリするな」




いつもの賢ちゃんの言葉。

口癖ではないかというほど、あたしは言われ続けている。

だけど、こんなのんきな賢ちゃんに、余計にイラついてしまう。



< 75 / 629 >

この作品をシェア

pagetop